地平線と山が重なりあう日

インド日誌7「11/19、20初期のインド像と帰り道」

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昨日は、ホテルの近くで、結婚式が行われていたようで、夜遅くまで音楽が流れていた。あとで知ったが、インドの結婚式は夕方から始まり、朝方まで続くという。それはそれで、楽しいなと思う。朝起きて、伴瀬を起こした。この旅では、なぜか、伴瀬とずっと、ダブルベットであった。倉林と一尊が通されるところは、ツインなのに、僕たちは、いつもダブルだった。すべてのホテルがそうだった。何なのだろう。変なもので、不思議なものだ。朝方、一尊はもう少し休んでいるといい、倉林は散歩に出かけていた。ということで、伴瀬と二人で朝ごはんを食べに行った。朝ごはんは、自分で取りに行って、自分で食べるビュッフェスタイルだ。カレーは1種類で、黄色いフライドライスと、チャパティ(ナンのようなもの)と、ゆで卵、トースト、ジャムがあった。味は、うまく、特にチャイはどこで飲んでもうまいと感じた。多分今日は、車移動で昼ごはん食べれないから、今の内に食べれるだけ食べておこう。とりあえず、たっぷり食べて部屋に戻ると、一尊が「出かけようかな」と一言呟いたので、最後の、自由行動に一緒に付いていった。一尊は、バザールを見たいということで、「一緒に付いていく」と言って同乗した。ホテルの、ドア開け係の軍隊みたいなガッチリ系の人が、「ぼくの友達紹介してあげるよ。値段は交渉してよ」と電話をかけてくれて、2分くらいで、エイフェックスツインのジャケットの顔そっくりな人がやってきた。一人50ルピーで案内してくれることを約束して、いざ出発しようとしたところで、倉林が朝の散歩から帰ってきた。顔色は悪いが「最後の市内観光ということもあって、一緒に行くことにした。4人乗って、バザールに向かったのであるが、またもや、怪しげなところに連れて行かれて、いろんな説明を受けてしまった。もう、入っただけでわかる怪しさ。僕は、タイでもベトナムでもこういう怪しげな場所は経験しているので、空気の通りが悪い怪しい感じはすぐにわかる。要するに、観光客に買わせる為のショップで、連れてきた人は、多分コミッション(手数料)をもらうんだろう。地元の人はだれもここで購入しないのではないか、、むこうもフッカケルつもりではないのだろうが、粗悪品を口車に乗せられて買うこと程、愚かで嫌なことはない。ということで、外でタバコをふかしていたのであるが、「お茶を買いたい」と言った一尊が何も買わずに出てきた。そして、エイフェックスツインおじさんと、最初に行きたかった「バザール」を目指した。いろいろ説明してくれたりしているのだが、どうも、こちらの意思が伝わる英語力がない。また、むこうの英語がわかる力がない。とはいえ、「バザール」を目指したものの、着いたら、全部、店が閉まっていた。「オープン12時なのだよ」と言われたが、「じゃ、、最初から言って欲しかったよね」と苦笑いして、また別の、怪しげな場所に向かう。結局、何も買わなかったので、アーグラーの街をぐるぐるしただけなのであった。値段も、フッかけられて、こちらも大爆笑して「冗談やめろよ」という顔をしたのであるが、向こうも、「フッカケタのばれた?」みたいな顔をしていて、なんの悪気もない。強いなぁ。この文化。だますことに対して、いや、お金を多く払ってもらうことに対してユニークなやりとりがずっと続いている。それは、交渉次第であるが、それも含めて人間ぽいような気もした。どこにも値段は書いてないものね。しかし、英語もわかるようで全部はわからない。英語力の無さが哀しい限りだ。だます、だまされない、ホスピタリティ、嘘、全部ひっくるめて、なんとなく人間として付き合おうと思った。だんだん慣れて来ているような感じがした。今日は、もう、帰国しなければならない。最初の方は、右も左もわからずに、緊張していたようだが、インドの街になんとなく馴染んできたと感じた。経験すれば、なんとなくわかってくる。はて、さて、結局何も手に入れられずに、ホテルに帰ってきたわけであるが、(どうせお金もなかったし)帰りの準備をそそくさと始めた。12時には、車で僕らをホテルまで迎えに来る。そして、車で移動だ。12時になって、若い青い服着たかっこいい顔の青年が、「こんにちは」と挨拶してくれる。ここから、空港まで向かうのである。一体何時間かかるのだろう。200キロくらいだ。結局、車(乗用車) に乗りっぱなしで、7時間くらいかかったのであるが、車でデリーまでの道のり、様々な人たちを見た。車移動もなかなか面白い。高速道路沿いの風景も、インドの人たちを知るひとつのきっかけ(広さ)になったと思われる。❶リキシャーの少しでかいやつにギュウギュウになって乗り込んでいる人たち。なんなら屋根の上にも乗っていて、さぞかし、硬いシートで、遠い旅だろうなと思った。それが普通なのだろうか?❷サリーを着ている人が次々と歩いている。何人も。何百人も。みんなお寺に行ったそうだ。❸田園地帯では、畑の間にある木が、モコモコっと生えていて、永遠に畑が広がっている。吉田聡の「スワロウテイル」という漫画を思い出した。永遠に広がる畑の間に、モコモコっと生えている貧相な木の風景が僕は好きだ。❹レンガの上に、色とりどりのペンキで建物が塗られているのがやっぱり心地よい。(ペンキで塗られているところは、すごく平らなので、何かペンキとセメントみたいなの混ぜて上から塗っているのかもしれない。こちらも気になるところだ。)❺頭の上に、ターバンのようなものを巻き、上に大きな皿を乗せている女性達を見た。銀の皿。その皿の上に干し草とか乗ってる場合もあり。❻トラック野郎なのか、トラックはインドでもデコレーションしたがる。結構、自分たちでやっているのだろうか?だれか業者が手で描いているのだろうか。素朴で、美しいと思う。僕は好きだ。❼クラクションの鳴らし方について・・・・もう、バンバン鳴らす。挨拶のようだ。「はい通るよ」「(横切ろうとする通行人に)そこから動くなよ。俺が通ってからにしてな」「後ろから俺が通るから、前方の車よ、、ちょっと横にずらしてくれたまえ」ライトの煽り方も、それに近いものがあり。❽デリー空港に近づいてくると、ビジネスマンの働く場所のビル、お金持ちの住む場所、マンション、と言った感じで、今まで見ていた風景とはまったく違う様相のインドが見えてきた。そして、高級ホテルも見えてきた。あの高級ホテルは本当の意味のリゾートだろうな・・・と思った。そんなことを考えていたら、自分の中のインド像というものは、一体なんだろうなと思った。僕の中のインド像・・・帰る間近に思うのも、なんだろうが、勝手に「スパンコールの施された水着のお姉さんが、バナナの皮で王様を扇いでいる」というイメージしかなかった。そんなまま、やってきた。もしくは、空港から降りると「バクシーシ!バクシーシ!」と沢山の子供たちが手を差し伸べてくるようなイメージくらいしかなかった。行ってみて思ったのは、城なんて、まさしくドラゴンクエストの城そのままで、、古き良きファミコンのイメージが、天竺というか、そういうイメージが逆輸入というか、そんな気がした。インド=カレーとよく言われるが、(僕はカレーがとても好きで、毎日カレーで構わないと思っていたが)インドのカレーは実際、スパイシーなところもあったが、人殺しのような刺激的なレッドカレー、グリーンカレーみたいなのはなかった。タイカレーとかスパイシーで好きなんだけど、全部自然素材で、結構優しいカレーが多かった。今回のインドは。僕は、お茶の水にある「デリー」が好きなんですけど、そこに行ったら「カシミールカレー」ってのを頼んで、いつも、汗だくで、ドキドキするくらいの辛さに震えてイクのが好きなので、インドは辛いって勝手に思ってたんだけど、本当に、優しい味が多かった。ベジタリアンだし。そして、ベジタリアンになる気持ちも、初めてわかりました。インドでは、肉とか食べなくても良いですね。いつか、インド料理屋で、カレーを食べたら「な。懐かしい!」って思うのだろうか・・・。インドは、チャイ屋さんも多かった。ここで、ぼくが見たチャイ屋さんのチャイの作り方。❶牛乳と思われる乳製品(多分加工乳でしょう)をお鍋で温める→❷こぶし大の、お茶っぱが入った茶漉しに温めた乳製品を、ヤカンめがけて入れる→❸少し茶色くなったチャイをヤカンからお鍋に戻し、新しいお茶っ葉を入れて、ぐつぐつ煮る→❹ショウガ(ジンジャー)と、マサラ(種みたいなやつ)を石の上でガンガンガンガンすりつぶす。→❺鍋に砂糖をドバッと入れて味見をする→❻ヤカンに入れてはい!出来上がり!話が大分、それてしまったが、なんとかかんとか、デリー空港に着いた。途中、時間に余裕があったのでドライバーさんにインドで一番古いお寺に連れてきてもらった。もう夜で、暗くなっていたので「ダーク?」と聞いたのだが「うーん・・・モモイロ!」と言われたので、どんな風になっているのかちょっと見たくなった。入ったお寺は、もう大きな大きな、ど真ん中に「シヴァ神」が立っていて、その右横に、3人衆(左から、次女、奥さん、長男のガネーシャ)がいて、左横には、大きなコブのある牛がいた。そのお寺、夜だというのにお祈りに来る人が何人もいた。現にドライバーさんも、ほぼ毎朝、近くのお寺に行くのだという。「何を祈っているの?」と聞くと「何も考えていない、ただ祈る」と言っていた。とはいえ、この漠然と手を合わせるという行為、神様と対話する行為が、重要なのだと感じた。本当に、夜にもかかわらず、若者、カップル、老人、何人も、真面目な顔でお祈りをしていた。顔が真面目で、真っ直ぐだった。ほんと。お寺に行けたのは良かった。ドライバーの150ルピーあったうちの100ルピーを渡して、お礼を言って別れた。空港では、予定よりも早く着いたので、ボケーとみんなしている。19:30到着。まだまだ出国手続きはできなそうだ。あと、5時間後に飛行機に乗るのだ。そして、そうだ。僕たちはホライズンで来ているのだ。と思い、インドの最期の時間に、スターパインズで書いてもらったアンケートを引っ張り出して、みんなで読んだ。そしてそれぞれの思いをとどめておいた。
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by horaizunyt2 | 2015-12-01 09:57 | インド日誌2015
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