地平線と山が重なりあう日

どこまでも遥か彼方Alfred Beach Sandal

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Alfred Beach Sandalの新譜「Unknown Moments」を聴いた。
ミニマルで、余計な音が何も鳴っていなかった。とにかく、いろいろと、そぎ落とされているヌードに近いかたちで、アルバム全体が鳴らされていたように感じた。そして残った裸のAlfred Beach Sandalの声がさらに彼方へといざなう。残るのは意志で。
Alfred Beach Sandalは、初期のアルバムから聴いているが、「ブルースの再構築」として新たな地平を目指す人と思っていた。今回のアルバムは、いろいろな試みが試されているが、歌の美しさが際立っていると思った。歌謡曲として聴いたら、なんて素敵なアレンジなんだと思う。誰もやっていない表現であり、地平だと思う。どこから聴くかによって、このアルバムは多方向にいけると思った。そして、こんなにも美しい地平を鳴らせれる人なんだと、改めて思った。新たな地平は、誰もいなくなったような場所のようで、Alfred Beach Sandalが、ひとりで開拓したような街の風景を見させてくれる。そこに、ともに長く連れ添うミュージシャンが、Alfred Beach Sandalの意向を、ともに旅する同士として、結晶化して鳴らしている。Alfred Beach Sandal北里が、ひとりで旅して、それをもとに、イメージを旅日記のような形で持って帰って、仲間と再構築して鳴らす。それがまた、新たな解釈を経て、加速を増すような。そんな感じがした。

ジャケットも美しい。キリコのような感じがまたクールです。
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by horaizunyt2 | 2015-09-26 10:47 | くろおか
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