地平線と山が重なりあう日

期待

b0209827_0337100.jpg


「期待」ということば

言い過ぎて普通になってしまったが、良い言葉だ。

しかし僕は大学を卒業し、美術修行的なことをしているときに、「今は、こんなですが、あと2年後を期待してください」とか言って、ほとほと怒られたことがある。怒られたと言うか、呆れられたと言うか、とにかく怒られた。今ならなんとなくわかるが、「今できないことは期待できない」ということだ。あとそんなことをいうやつは、信頼できないということだ。この子なら、これができて、これができない、とかいうものはもうわかる。顔を見て、「こいつ信頼できるな」とか、「こいつはう〜〜ん。適当だな」とか何となくわかってきた。あのときの僕をみたら、「お前は口だけだな!」と怒鳴り散らしていたかもしれない。その当時、怒鳴られてはいないが、「何かします。期待してください」というむかつかれるようなことを口走っていたのだと思う。あれから、僕は「期待してください」とか「10年後を見ていてください」とか、あまり言わなくなった。虫酸が走るので言わないようにしている。それはどうなるかわからないし、その方々が、勝手に受け取ってもらえば良いからだ。というか、10年後は、今のその人を見ていると何となく見えるのだ。思想がでている人、死相がでている人、充実している人、いろんな顔がある。トラブルが舞い込んでくることもある。しかしトラブルに打ち勝つ顔もいる。トラブルを気にしない顔もある。ということで、ほんとに「期待してください」という言葉をかくと、嘘くさいなと思ってしまう。こんな体験からか、あまり信用できないことは言わないようにしている。でも言っているときもある。あの大学を卒業して、いろいろ旅にでているときが、なかなか自分の人生できつかった時代だっただろう。最終的に、僕はなにもしゃべれなくなったし、話す能力もなければ、「軽はずみ大王」を封印して、じわじわ考えるというポーズをとり、結局何もできなくなった、何も発言しなくなったという「こども」になってしまった。あのときは本当に、きつかったけど、勉強になったし、今でもあの頃のことをたまに思い出す。

とはいえ、その旅から帰ってきて、居候させてもらうことになる伴瀬との出会いでまた、パースペクティブが変わった。お世話になりだす伴瀬は、理論的なことをいうでもなく、知るでもなく、自由に自分なりの論理で生きていた(ように見えた。多分そうだ)。僕はその当時、岡本太郎にひどく影響を受けすぎて、あたまでっかちの岡本太郎を真似する人だった。それは相当かっこわるかった。伴瀬は訳もない説得力があった。今はさらに深みが増していると思うが、ぼくにとって、理由はないが、人間力に惹かれたものだった。今の倉林も、イッソンもなんだかわからないが、人間力に惹かれてしまうので、太刀打ちできない。いろんな人間力が強い濃い人たちがまわりにいて、あのころの美術修行のころが懐かしい。僕はあいかわらず、伝わらない言葉を何とかして、いろんな人と話をしている。そしてたまに岡本太郎の本を読んで、影響をうける。あのときはうけすぎていた。

とはいえ「期待」の話。

この「期待」のシングルの話はぽろっと出てきた。アルバムを制作して、「さあどうしよう!」とメンバー4人で集まっているときに、僕がトイレに行っているうちに、シングルからの展開にしよう!と決まった。シングルに何を入れようか考えて、いろいろ話し合っているうちに「期待」を再録音しようということになった。この前録音したのに、「また行きますか!」ということで、ぼくらはまた名古屋への旅に出たのだった。どうせなら「hoca」の「Qui→tai(期待)」とは違うものにしようということで、前奏にラテン部分を入れる案に至った。その録音が名古屋で無事終わり、東京で重ねた録音のスーパー「ホーン隊」がこれまたすごかった。これはもう情報で出しているのですが、クレジットをみてみると、すごい。

(期待のホーン隊)
MC.sirafu:トランペット
遠藤里美:アルトサックス
大河原明子:ホルン
川松桐子:トロンボーン
多田ルミエ:トロンボーン
田村和紀:トランペット
野津山智一:クラリネット
ハラナツコ:アルトサックス
町田大庸:オーボエ
宮本陽子:クラリネット

という凄い迫力の音。一発撮りの録音だったが、クオリティーが高く、それを聴いて震えていた。ホーン隊をしきる伴瀬と、エンジニアを担った倉林、イッソンは高城君のバックでベースを弾いていて、僕はダンスを監修するという、メンバーは近くにいるが、それぞれの仕事をやっていた。このメンバーの大半を、遠藤里美さんが、呼び集めてくださり、本当に感謝している。

当日は、PV「期待」のダンスも同時並行で行われていて、僕は、録音をチラ見して、すぐにダンス隊と新宿を歩いた。そしてダンスをした。そのダンスに関わってくれた人たちを、一緒に大編成コーラス隊として入れよう!という一挙両得技に出たものだった。実際に、ダンス隊が集まるか不安でどうしようかと思っている中、たくさんの人がダンスにも関わってくれた。下記が新宿でのダンスと、全員ではないが、歌を歌ってくれた人たち。


大編成コーラス隊:コーラス(あいうえお順)
あだち麗三郎/アベユミコ/糸賀こず恵/入野由利絵/遠藤里美/片岡敬/片岡シン/片岡讃/片岡泰代/川松桐子/桒原千明/コウノミチヨ/斉藤純哉/佐野千明/さわのぼりひろ/多田ルミエ/谷口敬一/田村和紀/ナカガワリサ/野津山智一/ハラナツコ/藤原純/古谷美佳子(とちぎ)/宮本陽子/むらのみずき/望月慎之輔/山口将一

結局、その歌は交響曲のように響いたのではないかと思っている。
そのPVを明日の12時に発表します。12時にこのページでもお伝えいたします。
ツイッターなどでも流れてくると思います。是非見てください。土曜日の昼にお時間ありましたら。


最近一番気になる情報を調べてみた
b0209827_347744.png


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日はそのPVの鬼編集と撮影について。
[PR]

by horaizunyt2 | 2012-02-25 00:01 | くろおか
<< PV レコード、CDの想像力 >>